過去ログ - 恵美「もしも魔王の正体に気づかなかったら」2巻
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20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/06/28(金) 21:38:26.34 ID:tARKFY50o
鈴乃「き、聞こえたらどうするつもりだ」

……決まりだ。
少し、気が遠くなった。
ただでさえ同じ職場に千穂ちゃんという強敵がいるというのに、今度は同じアパートに。
更に彼への距離が遠ざかったように感じた。

鈴乃「そ、それにしても大したものだな。どうして、分かった?」

恵美「どうしてって言われてもね……なんとなくそう思っただけなんだけど……」

鈴乃「そうか……流石だな……」

なんとなく、という私の曖昧な答えに、なんだか感心した様子だ。

鈴乃「しかし、安心した。察してくれたということは、先ほどの様子は私の見間違いなのだな」

……私からこの話題を振ったということは、私にその気はない、と判断したのだろう。
笑顔を取り戻した彼女に、私は何も言えなかった。

私と貞夫の関係について、彼は肯定も否定もしなかった。
未だ私達ははっきりとした関係ではないのだ。
ならば、私が口を出せることではない。
誰が彼を好きになろうと、……彼が誰を好きになろうと。


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