過去ログ - 恵美「もしも魔王の正体に気づかなかったら」2巻
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage saga]
2013/06/28(金) 21:32:18.38 ID:tARKFY50o
焼肉屋は笹塚駅のすぐ近くだったが、一応ということで駅まで送ってもらい、徒歩で帰る彼らと別れた。
電車で永福町の自宅を目指しながら考える。
恵美(……結構仲良くやってるわよね、私達)
勇者である私は、偶然の出来事の末、魔王である彼に恋をした。
その想いを告げた。
結果として、それから二ヶ月近く経った今の状態がある。
私達の出自を考えれば、確かに梨香の言うとおりこの恋は順調と言ってもいいのかも知れない。
けれど、気になることがあった。
経験不足故に不器用ながらも、たまにメールを送ったり、貧乏な彼に手作りのおかずを持って行ったり
(何度か彼の家に直接食事を作りに行ったが、台所を預かる芦屋が良い顔をしないのでその形になった)という
私のアプローチに対して、彼の反応はどうにも素っ気ない。
今日動揺したのも、彼からの誘いなど異例のことだったからだ。
何よりも、私の側からは何度か口にした言葉。
彼の側からは、冗談めかしてそれらしいことは言われたものの、面と向かって真面目には言われていない言葉。
「好き」の一言。
恵美(……あいつは、私のことをどう思ってるんだろう。恋人? 好かれている女? ……友人知人レベルではないはずだけど)
恵美(私があいつを好きなくらいに、あいつは……私を好きでいてくれているのかしら)
その疑問を胸中で言葉にしたのは、そうでないと感じている証拠に他ならないと自分で分かっていた。
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