過去ログ - リヴァイ「俺が何者なのかを証明しよう――この大物を釣ることによって」
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199:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/07/23(火) 23:24:16.53 ID:glQvPKuF0

しかし、状況は依然として劣勢だ。
逃げながら、己と相手の戦力差と情報を分析する。

武器は、使い果たした。
ガスの残量は残り僅か。刃も残り一本。体力も消費しすぎている。
攻撃も通用せず、最大の機会はみすみす逃してしまった。

対し獣の巨人は無傷だ。
ご自慢の体毛は攻撃を阻み、その巨躯から繰り出す一撃は速く鋭い。そして……この戦闘中に時間が切れて変身が解かれる事はないだろう。
これまでの知性有りと巨人との戦闘で、蓄積された情報から幾つか分かった事がある。

その一つ。
巨人化の際には、莫大な体力消耗が関わってくるという点だ。

エレンや女型の巨人は、傷を再生していたが、それも無尽蔵では無かった。傷を受けて再生する度に、ご自慢の身体能力が失われていた点だ。
104期生に混じっていたユミルもそうだし。超大型巨人も鎧の巨人も原理は同じに違いない。

それを踏まえた場合、巨人化を永続的に続けるのは不可能だと、推測できる。
更には超大型巨人が壁を破壊した際に、すぐに姿を消したのはコストパフォーマンスも関わってくるのではないか、とハンジは分析していた。
あの姿を維持するには、通常の巨人化よりも甚大な体力を消耗を要求されるとすれば、辻褄も合う。
更には皮膚の硬化や、傷の再生、常に皮膚を硬化をするのも原理が同じだとしたら。巨人化した敵には……時間稼ぎが有効という公式が成り立つのだが。

(……あまり見込みはなさそうだがな)

この獣の巨人には効果がなさそうだった。
推測が間違っていたのか、もしくはこれが獣の巨人の特性なのか。

きっと後者だろう。

他の巨人に命令が可能な指揮能力。ある程度の攻撃は弾き返す体毛。手足は長く身体能力が高いため、格闘戦も強い。
最小限にまで体力の消費を抑え、巨人化を維持するコストバフォーマンスを誇っているのだろう。
バランス型、と評価してもいい理想的な特性だ。……特に人類に対して、その脅威は計り知れない程に。
反面。デメリットとしては、傷を優先して回復させたり、皮膚を硬化させる事は出来ないように思う。
もし可能なら、さっき傷を超再生するか、皮膚を硬化していれば無用なダメージを追う必要性も無かった。大部分でこの分析は正確だろう。


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