過去ログ - リヴァイ「俺が何者なのかを証明しよう――この大物を釣ることによって」
↓
1-
覧
板
20
214
:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]
2013/08/05(月) 23:25:59.22 ID:onjTWGp30
落とし穴に嵌められた獣の巨人は、一重に表すと金縛りにあったように立ち竦んでいた。
まるで蛇に睨まれたカエルのように。
この状況があまりにも理解できないからこそ、陥った現象とでも言うべきだろうか。
人類で例えるなら、如何に能力があろうと、それを現場で活かす事が難しいかを知らしめる光景に似ている。
期待の新人として調査兵団に所属し、いざ巨人と相対した時に、本来の能力を発揮できるかと言われたら、それが難しいように。
人類のスペックと、立体軌道装置の性能。
この二つが掛け合わさった場合、本来ならば人類は1対1の戦いならば、通常の巨人ならば間違いなく凌駕できる。それが正規の訓練を受けた兵士なら尚更に。
しかし事実は異なるのが現状だ。
それが原因となるのが感情。
恐れ、怯え、怒り、悲しみ。負の感情が邪魔をし、本来の性能を果たす事が許されなくなる。
逆に、それらを生への糧として進撃する人種もいるが、全体で見たら極一部の人種だけだろう。生を授かり、知性を持ったイキモノは、いつだってソレを試される。
巨人と相対し、腰を抜かして巨人に食われる新兵。
緊急事態に自己忘却に陥り、状況判断すら出来ずに巨人に食われる熟練兵。
そして――驕りに驕っていた獣の巨人も、ソレは例外ではない。
「――――ナンダコレ」
パニックから状況判断能力を失い、下半身を呑み込まれた獣の巨人は逃げようとする様子が無い。
いくら下半身まで呑み込まれようと、この巨躯なら這い出すのは容易にも関わらず。それこそ力任せのゴリ押しでいいのに。しかしソレが出来ないでいた。
出来なくされていた。そういう風に仕掛けられていたのだから。
この状況を作るために……獣の巨人と相対した人間が。
全ては誘導。
獣の巨人を舞台に呼び込むのも。この場に誘い込むのも、獣の巨人の思考を奪うのも。全ては誘導した……大物釣りへの布石なのだから。
もし仮に。獣の巨人が舐めていなければ、たかが下等生物と見下していなければ、己の力を驕っていなければ。
この状況からでも逃れるのは可能だっただろう。
彼我の戦力差はそれだけ圧倒的なのだから。逆にその思考の隅を突かれた結果になったのだが。
<<前のレス[*]
|
次のレス[#]>>
275Res/241.17 KB
↑[8]
前[4]
次[6]
板[3]
1-[1]
l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。
過去ログ - リヴァイ「俺が何者なのかを証明しよう――この大物を釣ることによって」 -SS速報VIP http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/kako/1372604905/
VIPサービス増築中!
携帯うpろだ
|
隙間うpろだ
Powered By
VIPservice