過去ログ - リヴァイ「俺が何者なのかを証明しよう――この大物を釣ることによって」
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257:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/18(日) 22:44:04.91 ID:eFwyLQUp0

重たい沈黙。
それを断ったのは、空気を読んだような、空気なんてそもそも知らないと地で行くようなハンジだった。

「あ、そうそう。リヴァイに一つ確認したいんだけどさ」

「何だ」

「ミカサに何かした?私に報告に来た彼女……妙に不機嫌だったんだけど。ひょっとして、手でも出した?」

「……お前は削がれたいのか?」

「リヴァイ……それは良くないぞ。上官が若い女性の部下に手を出しただの世間に知られれば」

「エルヴィンも乗ってくんじゃねぇ」

誰があんなガキ相手に欲情すんだよ、有り得ねぇ。
まあ不機嫌だったのは、俺が原因なのは間違ってはいないのだが……俺にだって相手を選ぶ権利はあってもいい筈だ。

「私がリヴァイの調子はどう?って確認したらさー。
 もう凄い顰め面で『あの人が巨人になるなんて有り得ない。むしろなってくれたら、遠慮なく削げたのに』って言ってきたんだよね」

ハンジはケラケラと笑いながら、その時の状況を説明する。
どうやらハンジのツボに、大いにウケたようだ。説明が進むたびに、その笑い声が大きくなっていく。

「あんまり新兵を苛めちゃ駄目だよー、リヴァイ?」

「ほっとけ。そもそも俺は迷惑をかけられてる立場だ」

「でも可愛かったなー。あんだけ不機嫌そうだったのに、最後にはリヴァイがいつも通りで安心したって表情になってたんだよね。
 本人も無自覚だったんだろうけど。もう可愛すぎて、リヴァイが苛めたくなるのも解る!!」

此処に居ないクソガキに同情してしまった。
これから先……ミカサ・アッカーマンは間違いなく、この奇行種に付け狙われるだろう。一度、味を占めたコイツに遠慮はない。
常識も道理も狂人には伝わらないのだ。業務や任務中、隙を見せてはオモチャにされる光景を連想したが、俺も別に無理をしてまで体を張るつもりは無かった。


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