過去ログ - リヴァイ「俺が何者なのかを証明しよう――この大物を釣ることによって」
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]
2013/08/18(日) 23:08:37.41 ID:eFwyLQUp0
「……お前達との誓いを、俺は忘れていない」
言葉を積み重ね、思いを吐露していく。
それに返答は無い。
死人は何も喋らず。死人は何も返さず。死人は何も思わない。
それでも言葉は止まらない。
「お前達が望んだ……巨人に脅かされずに済む、自由な世界を、俺が手に入れてやる」
必ず。必ず巨人を、この世界から絶滅させよう。血や肉の一片足りすら残さず、駆逐してやる。
その誓いを、必ず果たそう。
「だからお前達は、安心してゆっくりと眠っていろ」
闇と静寂が支配する世界。
誰の邪魔もなく、誰も盗み聴きすることの無い言葉が、静寂の世界に消えていった。
もう深夜の3時を超えている。
起きている者など誰も居るはずが無い。そうでなければ、この場に足を運ぶ事も、ましてやこんな言葉を語るなど決して実行しなかっただろう。
上の立場に就く者は、こういう事にすら体面を気遣わないといけない。
面倒だが、仕方の無い物だった。そもそも己の気性から、誰かの前でこんな弱った姿を曝け出せる筈もなかったが。
そんな己の思考を裏切るように。
背後から一つの気配が現れた。
「……」
無言。
その無言の気配に、同じく無言を返す。内心では苛々とした黒いモノが噴出してくるが、気付かなかった己も悪い。
その気配には心当たりがあった。
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