過去ログ - リヴァイ「俺が何者なのかを証明しよう――この大物を釣ることによって」
1- 20
265:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/18(日) 23:17:41.08 ID:eFwyLQUp0

「なるほど。私も変わらないよ。巨人の謎を解明する。ただ、それだけさ」

これもハンジらしい答えだ。
飽くなき探究心と、明快な頭脳を持ったこいつなら。
この世界の謎を解明できるだろう。その深部へと続く取っ掛かりも、目と鼻の先にある。貴族共の件が片付けば、こいつの頭脳の本領が発揮される場だ。

この二人は見据えている。
己が役割を果たした先に、散っていった者達が望んだ世界があると言う事を。
何者にも縛られない自由の世界が、広がっているのを。
これが今回の件から得た、二人の変わらない姿だった。
ならば。
俺はどうなのだろうか?

「……決まってんだろうが」

俺はそう吐き捨てる。それにヤツらは微苦笑を零した。
そう。決まっている。
答えなど、訊かれるまでもなく、昔から決まっている。

「俺はまだ――何も証明できてやしねぇ」

俺は本当に人類最強の兵士に相応しいのか。俺が与えられるだけじゃなく、何かを返せる人間なのか。
そう望み、それを証明しようとしたが、結論はどうだった。考えるまでも無い。

「一杯、借り作っちゃったもんねー」

「まだ死なれては困る。私の命令無しでな」

つまりは、そういうこった。
やるべき事に変化はない。巨人を殺し、巨人を屠り、巨人を削いでいくだけだ。
ただ答えが出たか?と問われれば、肩を竦めて言葉を濁すしかなくなる。まったく……やれやれだ。重たい溜息が漏れる。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
275Res/241.17 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice