過去ログ - リヴァイ「俺が何者なのかを証明しよう――この大物を釣ることによって」
1- 20
85:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga ]
2013/07/06(土) 00:00:10.53 ID:17kobkzv0

肩を並べて戦う仲間がいた。
同じ釜の飯を食べた同僚がいた。
人類の自由と希望を信じて心臓を捧げる同志がいた。
人類最強の兵士に憧れて兵士に志願した新兵がいた。
俺が信頼し一緒の班になれと推薦した部下がいた。
俺に密かに淡い恋心を持つ女もいたらしい。

どいつもこいつも一癖も二癖もあって、だが同時に同じ方向を向いた信じれるヤツらだった。
だが失った。
巨人に食われて、巨人に殺されて。もはや戻ってくる事は無い。死は何もかもを終わらせる。

その度に俺は誓ってきたことがある。
必ず。必ず巨人を、この世界から絶滅させようと。血や肉の一片足りすら残さず、駆逐してやると。
時に死んだヤツの墓の前で。時に死が迎えながら苦しむヤツの前で。

仲間の後悔や想いを、少しでも汲み取ろうと必死になっていた。
涙はとうの昔に尽きていた。
あるのは後悔と未練。そして……激しい憎悪だけだ。

こればっかりはいつまで経っても慣れなかった。慣れようとも思わなかった。
ただ表には出さぬようにした。
人の上に立つ者が動揺すれば、それは全体への動揺に繋がると学んだからだ。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
275Res/241.17 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice