過去ログ - モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part3
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206: ◆EBFgUqOyPQ[sage saga]
2013/07/02(火) 22:50:11.40 ID:WkN5BQNwo
『許サン!許サンゾォオオオオオ!』

カースは叫びながら先ほどの鋭利な触手を飛ばしてくる。
その矛先は一直線にピィたちに向かっていった。

少女(この状況では仕方ない)

少女は正体がばれるよりもこの状況を打破するのが先決と考え触手と対峙しようとした。

少女(私でもこの触手の矛先を逸らすことくらいはできる)

そう考えカースの方向をむこうとした瞬間、少女は突然横から力がかかり、転倒する。

少女は驚きに目を見開いた。

少女(私は、この人に、庇われた?)

そこには触手に串刺しになったピィがいた。
伸びた触手はカースの元に戻っていくと同時にピィの体から引き抜かれ、体にトンネルが貫通する。
そのままピィはその場に倒れこんだ。

少女「どうして……私を……」

ピィ「早く、逃げろ……。そして通報するんだ。警察でも、GDFでも……いい。早く、逃げるんだ!」

息も絶え絶えながらにピィは力を振り絞って叫ぶ。
確実に致命傷だろう。血はあふれ出し、穴からは欠損した内臓まで伺える。

少女には理解ができなかった。
部隊の中でも誰かを庇ったことなんてない。死ぬのは自己責任だ。
それなのにこの男は出会って間もない少女を身を挺して守ろうとしたのだ。

少女(こんなもの、理解できるわけがない)

少女はその場から立ち上がる。
その間にもカースは先ほどよりも多くの触手を飛ばしてきた。
とどめを刺すつもりなのだろう。

少女「全く……柄じゃないです」

少女(だれかのために戦うなんて)


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