過去ログ - モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part3
1- 20
472: ◆kaGYBvZifE[saga]
2013/07/06(土) 23:56:06.64 ID:WWv5iVO20
「クッククク……おーおー、これはまた派手にやってますねぇ……」

ざらつくような声を背中に受け、泰葉はちらと視線をやる。
そこにいたのは、慇懃無礼を形にしたような、顔を見ることさえ不愉快な男の姿があった。
それは泰葉の元プロデューサーであり、今は邪龍の魂に肉体を乗っ取られている男だった。

ティアマットがよりにもよってこの男を選んだのは勿論、泰葉の憤怒を煽るためだろう。
本来なら顔も見たくないのは当然として、泰葉をなお不愉快な気分にさせたのは、この男が自分の
担当アイドルに手を出して業界を追放されていたという事実だった。

唾棄すべき、見下げ果てたクズだ。ティアマットも、この元プロデューサーも。
『憤怒の王』とやらになった暁には、真っ先に殺してやる。

胃の腑を突き上げる不快感を自覚しながら、泰葉は吐き捨てるように言う。

「……何の用? 今のところ問題は起きていないけれど」

「そうつれないこと言いなさんなよ。俺と泰葉ちゃんの仲だろぉ?」

「ふざけないで」

「クッククク……ああ、これは失礼。ククク……」

この男は、いちいち人を不愉快がらせなければ話もできないのか。

泰葉の射抜くような視線を風と受け流し、ティアマットは嗤う。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/587.81 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice