40: ◆hOVX8kZ7sLVS[saga]
2013/07/02(火) 22:46:46.63 ID:bAq3pyUe0
「ああ、もしもし。わたし。暇で電話しちゃった」
彼女か。ああ。やっと友人と声を交わせた。
それが再び涙する一因となって頬を伝った。
「もしもし。どうしたの?あなた、泣いてるの?」
「うん。今、テレビを見てたんだが、感動してて」
へえ。そんなテレビ、やっていたかしら。
そんな事を聞かれて、慌てて答えていた。
「僕はどうにも、感受性やらが強いようなんだ」
「難しい言葉を覚えたの。知的でいいじゃない」
くすくすと笑ってくれる彼女の声が希望だった。
一時でも長く声を交わし、不安を払拭したかった。
「ねえ。少し長電話できないかな。声が聞きたい」
「あら。それ、口説いてるつもりなのかしら?」
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