46: ◆hOVX8kZ7sLVS[saga]
2013/07/02(火) 22:51:27.32 ID:bAq3pyUe0
「そうなんだ」
彼女もまた母と同様に嘘をつくような性格ではないし、信じた。
なれば僕はそれ以上追求する余地はない。しても仕方がない。
「ええ。だから、今日もここでお別れ。それじゃあ」
というわけで僕は二週間の高尚な悩みを一言で収束させていた。
僕は何を習うべきかと思ったがまず人間関係についてであろう。
しかし前述に「人の噂も七十五日」と言ったが、まさにこれである。
「忙しいそうだ」からはじまり「それじゃあ」で日々が終わるのだ。
そんな日々も七十五日続けば立派な噂になってしまったのであった。
「なあ。お前。彼女。付き合ってないって言っただろ。本当か」
そりゃあ常日頃と言っていい具合に彼女は毎日消えていくのだ。
男ができただの中学生と付き合ってるだの言われても仕方ない。
「僕はそうだと思うけど。少なくとも付き合ってたら言うと思うよ」
お前だからなあ。あまりにも失礼な言葉を残し彼は去っていった。
仮に男がいたならば僕の姿を見て嘲笑するか安堵するであろうに。
まあ端から見ればブルドッグと飼い主と言える。もはやペットだ。
僕も気にはなっている。それに僕はブルドッグのように可愛くはない。
162Res/110.59 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。