47: ◆hOVX8kZ7sLVS[saga]
2013/07/02(火) 22:51:54.98 ID:bAq3pyUe0
僕は学校で別れる事になったその日はすぐに家に帰ったのである。
もちろんだが、放課後に残って談笑する友達がいないからである。
校庭に出ればボールの代わりに僕が蹴られる可能性があるからだ。
48: ◆hOVX8kZ7sLVS[saga]
2013/07/02(火) 22:52:29.78 ID:bAq3pyUe0
ようやくと言えばようやくだが話が動き出すのはここからである。
あの日以降から彼女はさり気なさを演出しつつ僕を避けるのである。
それを見て心が少し痛んだが、慣れているので気にはならなかった。
49: ◆hOVX8kZ7sLVS[saga]
2013/07/02(火) 22:52:58.46 ID:bAq3pyUe0
「あんたさあ、やり返したっていいのよ。あたしが謝ってあげるから」
「いいんだ。きっと、僕は何かしたんだよ。わからないけど、何かを」
50: ◆hOVX8kZ7sLVS[saga]
2013/07/02(火) 22:53:24.66 ID:bAq3pyUe0
さて、いくら「遊んでいただけです」と言ってもあざだらけな僕である。
三者面談の際にも僕が母を愛し母も僕を愛していることを知っている。
ということはあざの原因は同級生によるものだと先生も確信するのだ。
51: ◆hOVX8kZ7sLVS[saga]
2013/07/02(火) 22:53:58.72 ID:bAq3pyUe0
だがそんな生活も巡り巡れば慣れてしまうのが人間なのである。
精神的痛みは彼女ので最大攻撃力を誇っていたので辛くはなかった。
暴力に関してもあれだけ筋肉が傷つけられれば超回復さえするのだ。
52: ◆hOVX8kZ7sLVS[saga]
2013/07/02(火) 22:54:36.56 ID:bAq3pyUe0
「あんた、全然楽しそうじゃなかった。そりゃ、そうだよねえ」
「まだ、このあざも消えないんだもん。楽しくもないわよねえ」
53: ◆hOVX8kZ7sLVS[saga]
2013/07/02(火) 22:55:02.89 ID:bAq3pyUe0
そんな僕もそろそろ中学生である。ぴかぴかではないのだが。
立派な服に袖を通し心から喜んでいた僕を嬉しそうに見ていた。
しかし母はあの日以降から少し気弱になってしまったと思った。
54: ◆hOVX8kZ7sLVS[saga]
2013/07/02(火) 22:55:30.90 ID:bAq3pyUe0
あと 18144000 秒です。
ニア ・おわる
55: ◆hOVX8kZ7sLVS[saga]
2013/07/02(火) 22:56:14.42 ID:bAq3pyUe0
他人の印象とはそれまた違う他人の印象となり得るのである。
結論から言うと、いじめと呼ぶべきものは殆どなくなったのだ。
小学校の同級生が「あいつ気味悪い」と話していたそうなのだ。
56: ◆hOVX8kZ7sLVS[saga]
2013/07/02(火) 22:56:49.52 ID:bAq3pyUe0
さて近親相姦はどうでもいいので本題の国語教師の話である。
クラスで浮いているやらを気にして帰りにご飯に誘ってくれたのだ。
「誰にも言うんじゃねえぞ」と念を押され、僕は笑って頷いていた。
57: ◆hOVX8kZ7sLVS[saga]
2013/07/02(火) 22:57:27.00 ID:bAq3pyUe0
「わかりません。ええと、もう一年以上話していないんですよ」
それを聞くと、気管に詰まらせたのか、げほげほと咳をしていた。
何がおかしいのか。ううん。先生の意図が分からず、聞いてみた。
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