33:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/07/05(金) 03:55:58.47 ID:7P6Coc+b0
  
  
 third 
  
  初恋 
34:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/07/05(金) 03:56:26.58 ID:7P6Coc+b0
  
  
 「はあー。やっぱあたし国語苦手だわー」 
  
  
35:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/07/05(金) 03:56:57.05 ID:7P6Coc+b0
  
  
 得手不得手はあっても、テストで赤点をとるわけにはいかないので。 
 垂れても仕方ない文句を口にしながらも、だらだら教科書とノートを交互に見やる。 
  
36:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/07/05(金) 03:57:48.95 ID:7P6Coc+b0
  
  
 「もうそろそろ帰る?」 
  
 「ん……そうだね」 
37:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/07/05(金) 03:58:43.04 ID:7P6Coc+b0
  
  
 じゃあさ、となおも食い下がる友人をじろりと睨む。 
 帰るんじゃなかったのか! 
  
38:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/07/05(金) 03:59:15.76 ID:7P6Coc+b0
  
  
 初恋? 
  
  
39:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/07/05(金) 03:59:50.33 ID:7P6Coc+b0
  
  
 下校時刻になっても、外はまだ明るい。 
 半年後のこの時間には街灯がないと真っ暗だというのに。 
  
40:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/07/05(金) 04:00:42.77 ID:7P6Coc+b0
  
  
 家までの数十分、やることもないので今日の出来事を思い出す。 
 一番最初に思い返したのは、私の初恋のこと。 
  
41:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/07/05(金) 04:03:13.68 ID:7P6Coc+b0
  
  
 「ちょっ……、待ってーー!」 
  
  
42:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/07/05(金) 04:04:01.72 ID:7P6Coc+b0
  
  
 少年の手にリンゴが収まった。 
 それを大事そうに両手でくるんでいる。 
  
43:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/07/05(金) 04:04:32.02 ID:7P6Coc+b0
  
 「はい、どうぞ」 
  
  
 リンゴを少年が放り投げる。 
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