過去ログ - 打ち止め「とある科学の最終信号!ってミサカはミサカは宣言してみる!」
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icoi
◆3FE3k//nSQ
[saga]
2013/07/03(水) 18:54:10.04 ID:xkdr3CT00
「──全く、つくづく頼りになる後輩たちですこと……」
日付もすっかり変わってしまった夜更けの薄闇を、白井黒子は一人カツカツと踵を鳴らして歩く。
ありふれた中学校の廊下を進む彼女が手の中で弄ぶ物は、これまた何の変哲もない、簡単な造りの鍵だった。
(……仮にも学園都市の一機関で、未だにこんな脆弱な鍵を使っているというのは、余所の方たちにはあまり知られたくない真実ですわね。
まぁ、戸締まりにこのようなアナログな錠を用いるのはあくまで『学校に従属する機関だ』というポーズを示すためであって、
実際にはありとあらゆる最新鋭の情報保護警備システムが詰め所の各部に仕掛けられているのですけど)
部活を終えた後に部室の鍵を返すのと同じ理屈で、風紀委員詰所の鍵もまた、一応この学校の職員室に返すのが規則となっているのだ。
とはいえ、こんな深夜の中学校に教師など、まず居ないだろう。
警備の当直にでも連絡して預けておくべきか、などと考えながら職員室を横切ろうとした白井だったが、
(……あら? 明かりが……)
ドアの隙間から洩れる蛍光灯の光を見て、ひとまず中の様子を覗いてみることにした。
「失礼しますの、どなたかいらっしゃって──」
ガラリと乾いた音を立てて開いた扉の間から、垣間見たモノに、白井は目を細めた。
「……あら、あらあらまぁまぁ。夜遅くまで身辺整理ご苦労様ですの。
そういえば明日からでしたのね、『実習』とやらは」
「……、白井黒子か」
振り返った眼前の人物は『嫌なヤツに会った』とばかりに眉間を険しくするが、彼女は何ら意に介さない。
むしろわたくしがそんなことを気遣うには値しない人間ですのコイツは、と白井黒子は密かに寸評する。
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