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2013/07/06(土) 18:15:21.13 ID:CbwnvkBEo
親父は帰り際に、「可愛いアイドルにして貰えよ」とゆうた。
厳つい顔した親父が妙な事を言いよる。一体親父は何を考えてうちをアイドルにさせようとしたんじゃろうか。
プロデューサーは親父の乗った車が見えなくなるまで、ヘラヘラと笑っていた。
けれど、見えなくなったのを確認するように「よし」と一言呟くと表情を変える。
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2013/07/06(土) 18:15:58.69 ID:CbwnvkBEo
「今度俺を蹴飛ばしたら、お仕置きだぞ」
「は、誰にもの言うとるんじゃ」
「俺が恐いのは君のお父さんだし。別に君は恐くないもん。てか、君は可愛いし」
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2013/07/06(土) 18:16:41.52 ID:CbwnvkBEo
まだ昼間じゃから人通りもあるのに、こいつはそんなもん気にしとらん。
すれ違う人々は、怪訝な表情をして見よる。なのに誰も助けようとはせん。
東京もんは冷たいのぉ。
「巴ちゃーん」
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2013/07/06(土) 18:17:16.57 ID:CbwnvkBEo
「巴、お前に携帯を渡すの忘れとったわ」
うちは車に近付いて、携帯を受け取った。
「なんでピンクなん?」
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2013/07/06(土) 18:17:47.18 ID:CbwnvkBEo
「じゃあの」
プロデューサーは直立不動のまま、うちに尋ねた。
「何で言わなかったの」
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2013/07/06(土) 18:18:17.35 ID:CbwnvkBEo
「プロデューサーさん、いつまで事務所の前で騒いでるんですか?」
突如後ろから現れた太い三つ編みをしたお姉さんが、プロデューサーの頭をガシッと掴んだ。
「ちひろさん、ごめんなさい許してくださいマジですいませんでした」
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2013/07/06(土) 18:18:49.02 ID:CbwnvkBEo
「300」
「200」
「300」
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2013/07/06(土) 18:20:44.80 ID:CbwnvkBEo
********
事務所の中は、凄かった。
何だかとてもファンタジーな空間じゃった。
ファンタジーという言葉に違和感を感じさせないぐらいの、変な空間じゃった。
12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/07/06(土) 18:30:17.47 ID:CbwnvkBEo
「にょわー☆新しいアイドルにぃ!?可愛いィー!!ねぇねぇ!ハピハピすう?」
かなりの高身長の女がやたらハイテンションで、謎の言葉を使い話しかけて来よる。
なに言よるか全く分からん。
この娘は、うちの若い衆の誰よりも高いんじゃないかのう。
13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/07/06(土) 18:31:07.27 ID:CbwnvkBEo
落ち込んだ様子の彼女に、プロデューサーは駆け寄る。何かボソボソと二人で喋りよる。
そしてプロデューサーが手を広げて「ハピハピすぅーっ!!」と叫ぶ。
彼女は嬉しそうにプロデューサーを抱きしめた。
プロデューサーは嬉しそうに逝った。
ああ、あれがハピハピかぁ。受けんで良かったわ。
14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/07/06(土) 18:32:02.54 ID:CbwnvkBEo
「ボクのことじゃあ。他に誰がおるんや?」
「ぷ……」
「プ?」
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