52:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/07/06(土) 20:16:05.38 ID:CbwnvkBEo
「うち、アイドルやめたいわ」
「どして?」
プロデューサーはゲームをやめて、こっちをしっかりと見つめた。
53:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/07/06(土) 20:16:43.03 ID:CbwnvkBEo
うちの顔を見て、プロデューサーら吹き出した。そしてうちの頭を撫でる。
「本当さ、可愛いし、強くて優しい子だよ」
プロデューサーに褒められると、何だかフワフワした気分になった。
54:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/07/06(土) 20:17:20.86 ID:CbwnvkBEo
「ありがとの」
「どういたしまして」
その日の晩御飯は、いつもよりも贅沢じゃった。
55:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/07/06(土) 20:18:18.81 ID:CbwnvkBEo
********
うちとプロデューサーは、隣の部屋で寝とる。うちの使っとるベッドは、元々プロデューサーが使っとたやつじゃ。
プロデューサーは、新しく買った薄い布団を使っとる。
悪いとは思うけど、無理やり変えろとは言えん。プロデューサーは男じゃけえ、女の子に薄い布団を使わせられんのじゃろう。
56:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/07/06(土) 20:18:58.08 ID:CbwnvkBEo
「起きてますよう」
「今度の休みにな」
「んー?」
57:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/07/06(土) 20:20:48.47 ID:CbwnvkBEo
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それから二週間後、うちとプロデューサーの休みが被った日が来た。被ったと言うかスケジュールを調整して、被らせたんじゃが。
新幹線に乗って広島へ帰る。
58:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/07/06(土) 20:21:36.79 ID:CbwnvkBEo
「巴ちゃん、前に言ってた許すとか許さないとかって、お父さんのこと?」
「うん」
「決めたの?」
59:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/07/06(土) 20:24:00.68 ID:CbwnvkBEo
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「久しぶりじゃの」
「そうじゃの」
60:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/07/06(土) 20:25:25.38 ID:CbwnvkBEo
「そうだな。…ワシはお前の親父じゃ」
親父はうちから視線を外して、畳に喋るように呟く。
「それだけじゃ」
61:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/07/06(土) 20:26:02.04 ID:CbwnvkBEo
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「っあーー、はあ」
敷地から出た途端に、プロデューサーはへたり込んだ。
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