39:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/07/09(火) 23:23:12.10 ID:9ALPomJq0
「……」
上条は俯きながら歩いていた。この時間帯は学生は授業を受けている時間帯で
通りは人気が少ない。肌寒い風が強く吹いている。
上条のその歩幅は非常に狭く、遅い。
足を動かしながら頭に浮かぶのは、先ほどのインデックスの表情。
そして小さいが明確に聞こえた報道の声。
「また……っ」
昨日の惨劇がまた起きたという事実に上条は苛立ちを隠せない。
上条の胸にフツフツと純粋な怒りが込み上げる。
色んなことに巻き込まれ沢山の心配をかけたが
インデックスのあんな表情を見たのは久しぶりだった。
病院で目を醒ますたびにああいう表情をしていた。
今にも泣き出しそうに目が揺れていて、声は掠れていた。
そんな表情をさせたことを悔やむ。
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