過去ログ - 恵美「もしも魔王の正体に気づかなかったら」3巻
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[sage saga]
2013/07/06(土) 20:09:26.49 ID:6QX93pwdo
真奥「……で、何でこうなるんだ。あ、目ぇつぶっとけよアラス・ラムス」
恵美「し、仕方ないでしょ! アラス・ラムスが言うんだから、そう、仕方ないのよ!」
アラス・ラムス「んぅー」
じゃあ試しに今夜は私の家で過ごしましょうか、となったその夜。
タオルで身を隠しつつ、三人でお風呂に入る私達だった。
……アラス・ラムスが「いっしょにはいろ」って言うからよ。
私が推したわけじゃないわ、ええ。
恵美「……髪洗うの上手いわね」
さすがに三人で入るには狭く、湯船からその光景を眺める私に貞夫が言う。
真奥「まあ、銭湯連れてってやってたからな。俺が夜もバイトのときは芦屋や鈴乃に頼んでたけど」
真奥「……良し、もう目開けていいぞ」
ざばぁとお湯でシャンプーを流す。
目をぎゅっと閉じていたアラス・ラムスが満面の笑みでこちらを向いた。
アラス・ラムス「つぎ、まま!」
恵美「え?」
真奥「あ?」
アラス・ラムス「ままもかみあらってもらうの!」
言って、自分の座っていた――貞夫の前の床をぺちぺちと叩く。
……。
真奥「……どうする」
恵美「……お、お願いするわ」
彼の指は心地良かったということと、身体は自分で洗った、とだけ言っておく。
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