過去ログ - 恵美「もしも魔王の正体に気づかなかったら」3巻
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage saga]
2013/07/06(土) 20:09:53.07 ID:6QX93pwdo
真奥「さすがに狭いな」
恵美「今度大きいベッド買おうかしら?」
言いつつも、密着した状態は嫌ではなかった。
夕食も済ませて、三人でベッドに横たわっている。
ソファで寝る、という貞夫をアラス・ラムスが許すはずもなく、私のベッドで寝ることになったのだ。
ちなみにその当人はさっきからはしゃぎっぱなしで疲れたせいか、ご満悦の表情で既に眠りに落ちている。
真奥「今度色々買いに行ってやらないとな、服とか、玩具とか」
言いながらアラス・ラムスの髪を撫でる彼の顔は、紛れもない父親のものだった。
恵美「……あと、そうね。ベッドの他に、子供用の布団もあったほうがいい、かも」
真奥「あ? 何でだよ。一緒に寝るんだろ?」
純粋に疑問の顔を浮かべる彼だった。
……言わないと分からないものだろうか。
恵美「や、勿論そうなんだけど。……ほら、アラス・ラムスは早い時間に寝かさなきゃでしょ?」
真奥「ああ」
恵美「……その後、その、良からぬことを考えてもらっても、いいんだけど」
彼は目を見開いて少し硬直した後――
真奥「……馬鹿言え」
こちらに背を向けてしまった。
……もう。
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