過去ログ - 幸子「優しい優しい、プロデューサーさん」
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173: ◆S.3OfNv5Fw[saga]
2013/07/15(月) 10:42:48.84 ID:rh9YQKQy0


「こ、こういう時だけそういう風に言って! だ、だから卑怯なんですよ――さんは!」

「……いくらでも誹りなさい。これは、私の本心だよ。まぁ、それだけ怒れるんだ。少しは、元気が出たかい?」

「……えぇ。ちゃんと、見ていて下さいね。め、目を逸らしたりしていたら、怒りますよ!」

「あぁ、見ているさ」


私が微笑むと、幸子の震えが幾分和らいだ。
大きく深呼吸をし、幸子はコンセントレーションを高めている。

そして、彼女の名前が呼ばれた。


「よし、行って来い。12時までには戻ってくるんだぞ。靴、落とすなよ?」

「ボ、ボクはシンデレラみたいなヘマはしませんよ!」


軽快な冗談を飛ばし、彼女背中をはたくようにして送り出す。
煌びやかな舞台へと、幸子が進んでいく。そして、彼女の姿は眩い光の中に消えていった。


「……信じてるからな」


私は誰に言うでもなしに、こう呟いていた。



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