過去ログ - 幸子「優しい優しい、プロデューサーさん」
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◆S.3OfNv5Fw
[saga]
2013/08/08(木) 01:14:10.00 ID:TGh4K5Fj0
「す、すまん。すまん幸子、私……私は……」
己の理性の弱さを悔いながら、私は彼女の背中をさすり、必死で彼女をあやした。
彼女はだらしなく口を開け、夢でも見るような虚ろな目で私を見つめていた。
必要以上に湿った口の中で唾液が糸を作っている。赤らんだ顔と共に、扇情的に私を誘ってくる。
その光景が、また私を突き動かそうとした。私は何とか押し留まり、彼女が落ちつくのを待った。
「――さん……急、過ぎます……」
時折咳込みながらも乱れた息をおして、彼女は言葉をかけてくれた。
「……ごめん」
私は彼女を抱きしめた。力を入れず包むように、彼女の頭を優しく撫でながら。
拒否されるかと思ったが、彼女はしっかりと抱きしめ返してくれた。
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