過去ログ - 幸子「優しい優しい、プロデューサーさん」
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40: ◆S.3OfNv5Fw[saga]
2013/07/07(日) 20:09:00.31 ID:qH1jWcyn0


「え……な、何です? い、いきなり頭なんか下げて、どうしたんですか?」

「……昨日……お前に、当たってしまって、すまなかった……。
 いや、昨日だけじゃない。今まで、お前の事を避けていた事も、謝らなきゃならない」

「……」


彼女の顔は見えず、返答も無い。
だが、私は続ける。


「私は……今まで、幸子、お前ときちんと向き合って来なかった……お前が、苦手だとか……そういう、馬鹿な事で……。
 その癖、仕事が上手くいかないからと、勝手にイラついて、お前に当たって……」

「……」

「どうか……どうか、もう一度、お前とやり直させて欲しい。お前と、向き合わせて欲しい。
 身勝手かも知れないが、私は、お前とこれからも仕事をやって行きたい」

「……プロデューサー、さん……」

「……今まで……今まで、本当にすまなかった……俺が、悪かった……」


沈黙。
頭を下げたまま、ただ私はその沈黙を受け止めていた。

彼女が今どんな表情をしているのか、どんな心境なのか、それはわからない。
赦さないと言われるのも、覚悟していた。
私は、それだけの事をしてきたのだから。
息を呑みながら、私は、彼女がどうするのか、それを感じ取る為に全神経を集中していた。

一分、いや二分か。それ以上待ったかも知れない。
そこで、やっと彼女の声が聞こえた。



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