過去ログ - 幸子「優しい優しい、プロデューサーさん」
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6: ◆S.3OfNv5Fw[saga]
2013/07/07(日) 17:16:12.34 ID:qH1jWcyn0

そして、自然に、唇を重ねていた。

舌が混じり合い、絡み、貪る。
お互いの唾液が混じり、私の意識が、彼女の中に混濁していく。


「――さん……」


幸子が、小さく、そして切なそうに私の名を呼ぶ。
私はそれに応えるように、左手を彼女の腰に回し、右手で彼女の頭を撫でた。
私の胸の中に彼女の小さな体が収まり、互いに生じた空間が埋まってゆく。

ほんの少し爪を立て、彼女の滑らかな髪を梳くように、そして愛撫するように、撫でる。
すると一瞬、痙攣するように彼女が震え、彼女の息が荒くなくなった。
しかし彼女は唇を引こうとせず、逆に私の首に手を回し、求めるように押しつけてくる。

二人の水音が、夏の音と共に部屋に響く。
しかし、夏の小さな喧騒はもう耳には入ってこない。いや、感じ取れない。
目も、耳も、鼻も、全ての感覚が、彼女を感じる為だけに機能している。

喉を鳴らすような幸子の小さな声が、幸子の甘い臭いが、幸子の柔らかくて温かい感触が、私を満たしてゆく。



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