過去ログ - 幸子「優しい優しい、プロデューサーさん」
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94: ◆S.3OfNv5Fw[saga]
2013/07/09(火) 03:04:56.92 ID:IsKRm3XI0


「な、何ですかみくさん……」

「ふふっ、幸子チャンは大事にされてるにゃ〜」

「きゅ、急にどうしたんですか?」

「今、幸子チャンがずっと何を見ていたのか、わからないとでも思ってるのかにゃ?」

「な、なな何の話ですか?」

「そんなにドモると、もう答えを言ってるようなものにゃ」

「ぐっ……ち、違いますよ! 別にボクはダメダメな――さんが安全運転できているか確認していただけであって……」


幸子が簡単にボロを出した。
やはり、幸子は私以外には口が弱い。


「やっぱり――チャンを見ていたんだにゃ〜……」

「あっ……いや、これは、その……ボ、ボクはこれから本を読みますので! 集中するので、話かけないで下さい!」


そう言って、幸子は慌てて鞄の中から本を取り出し、乱暴にページをめくった。
暗い中、ドアに体をもたれさせ、必死で自分の顔を隠すように本を読んでいる。
この暗さで読んでいる、と言えるのかは怪しいが。

とりあえず、私は後部ライトをつける事にした。
暗かった車内が、ほんのりと明るくなる。



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