過去ログ - P「泣いて 泣いて 泣き止んだら」
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15: ◆ZL3cxe4sn.
2013/07/08(月) 21:53:53.01 ID:kyEHZzFQ0

 こんな根拠のない自身はどこから来るのだろう。
ボイスレッスンでもアイツの言ってることが分かるか分からないか微妙なのに。

 自分で吐き出した言葉が自分を苦しめる。
以下略



16: ◆ZL3cxe4sn.
2013/07/08(月) 21:54:23.86 ID:kyEHZzFQ0

 ……光の当たらない楽屋裏は酷く落ち着いた。



17: ◆ZL3cxe4sn.
2013/07/08(月) 21:54:53.64 ID:kyEHZzFQ0

「どーせあんたなんて財力にもの言わせてるだけでしょ?」
「実力なんてないくせに」
「誰からも認められないって虚しいわねー」
「目障りだから消えて頂戴」
以下略



18: ◆ZL3cxe4sn.
2013/07/08(月) 21:55:25.81 ID:kyEHZzFQ0

P「伊織さん? どうかしましたか」

 気付くと自分の体を強く抱いていた。
オーディション前はいつもこう。
以下略



19: ◆ZL3cxe4sn.
2013/07/08(月) 21:57:50.80 ID:kyEHZzFQ0

 でも審査員には、結果がすべてだった。



20: ◆ZL3cxe4sn.
2013/07/08(月) 21:58:21.29 ID:kyEHZzFQ0

 アイツの期待に応えられなかった。



21: ◆ZL3cxe4sn.
2013/07/08(月) 21:58:56.46 ID:kyEHZzFQ0

 ……上がれなかった舞台が酷く堪えた。



22: ◆ZL3cxe4sn.
2013/07/08(月) 21:59:24.59 ID:kyEHZzFQ0

「所詮は水瀬家のコネ入社のアイドルね。実力が皆無。貧相。アイドルと呼ぶのもためらっちゃうわ。
 さっさとお家に帰ってパパかママによしよし〜ってしてもらったらぁ?」

伊織「……」
以下略



23: ◆ZL3cxe4sn.
2013/07/08(月) 22:00:49.57 ID:kyEHZzFQ0

 …………。



24: ◆ZL3cxe4sn.
2013/07/08(月) 22:01:35.16 ID:kyEHZzFQ0

 アイツに何か言われたけど覚えてない。夢の中を歩いているかのようにふらふらと歩いていた。
片付け始められているセットにもうすべて終わったのだと言われているようで。お前は認められなかったと言われているようで。

 その場から逃げ出すように歩く。そうだ、楽屋裏に行こう。
以下略



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