過去ログ - 上条恭介「キミの笑顔が好きだった」
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10: ◆/ZP6hGuc9o[saga]
2013/07/10(水) 01:35:51.74 ID:SJta8h95o
翌日。
彼女は、その日もお見舞いに来てくれた。
しかし、様子がいつもと違う。
11: ◆/ZP6hGuc9o[saga]
2013/07/10(水) 01:36:42.14 ID:SJta8h95o
屋上には、僕の両親に、担当医師、数名の看護師さんがいた。
腕が治ったからと言って、僕に『それ』を渡してくれた。
これだ。僕が、ずっと欲してやまなかったもの。
12: ◆/ZP6hGuc9o[saga]
2013/07/10(水) 01:37:36.46 ID:SJta8h95o
演奏の日から数日後、更にうれしい知らせが届いた。
どうやら、退院出来る日が早まったらしい。
と言うのも、今までは左腕が動かなく、松葉杖が使えないということもあって完全に自力で歩けるようになるまでは退院出来ないと言われていた。
13: ◆/ZP6hGuc9o[saga]
2013/07/10(水) 01:38:45.20 ID:SJta8h95o
それから二日後、僕は退院した。
彼女は、演奏の日からは僕のお見舞いに来なくなっていた。
演奏の腕を問いただされなくてよかったと思う反面、少しだけ複雑な心境でもあった。
14: ◆/ZP6hGuc9o[saga]
2013/07/10(水) 01:39:41.74 ID:SJta8h95o
でも、実際は違った。
彼女は、何故か僕の事を避けている節があるような気がした。
まさか、彼女は病院の屋上でおこなった演奏に不満があったのだろうか?
15: ◆/ZP6hGuc9o[saga]
2013/07/10(水) 01:40:21.29 ID:SJta8h95o
僕の方から声を掛ける事はせず、また彼女の方からも声を掛けて来る事はなかった。
なんだか、壁が出来てしまったような錯覚にさえ陥る。
いや、大丈夫だ。僕の演奏の腕さえ前のようになれば。
16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/07/10(水) 01:40:46.11 ID:55OITuei0
恭介……(;;)
恭介って悪く言われがちだけど
彼は実際には何一つ悪くないよな。
さやかのオカゲで腕が治った事も魔法少女の事も
17: ◆/ZP6hGuc9o[saga]
2013/07/10(水) 01:41:11.81 ID:SJta8h95o
僕が学校に復帰して、何日目だっただろうか。
クラスメイトの女子に、告白された。
僕の幼馴染とも仲のいい女の子だ。
18: ◆/ZP6hGuc9o[saga]
2013/07/10(水) 01:44:10.12 ID:SJta8h95o
その後、他愛もない話をその子とした。
僕は、僕がヴァイオリンの演奏を頑張る理由を話した。
その子は、いつから僕の事を慕っていたのか、と言う事を話してくれた。
19: ◆/ZP6hGuc9o[saga]
2013/07/10(水) 01:45:09.23 ID:SJta8h95o
それから、更に数日後。
20: ◆/ZP6hGuc9o[saga]
2013/07/10(水) 01:46:05.44 ID:SJta8h95o
詳しい死因ははっきりしないそうだ。
ホテルの一室で、すでに亡くなった状態で発見されたそうだ。
何かの事件に巻き込まれ、衰弱死―――という結果で終わりそうだという話を聞いた。
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