過去ログ - モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part4
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198: ◆IRWVB8Juyg[saga]
2013/07/13(土) 22:54:21.24 ID:+W9EwcPAo
「『1人でなんでもできるなんて思うな。思いやりは押し付けるものでも無理やりすることでもないんだ』……でしょう?」

「……!」

 店長が驚き、言葉を失う。
以下略



199: ◆IRWVB8Juyg[saga]
2013/07/13(土) 22:55:12.45 ID:+W9EwcPAo
「そのあたりは、また今度話そうかしら?」

 時計を見上げたレナがそう言った。
 話し合いを始めてから結構な時間がたっている。

以下略



200: ◆IRWVB8Juyg[saga]
2013/07/13(土) 22:55:40.52 ID:+W9EwcPAo
――

 気まぐれな悪魔は、ギラギラと輝くネオンに照らされた街道を歩いていた。
 表面上は美しく、賑やかなこの街、ネオトーキョー。

以下略



201: ◆IRWVB8Juyg[saga]
2013/07/13(土) 22:56:29.56 ID:+W9EwcPAo
 裏路地の奥へと速水奏は歩いていく。
 欲望にまみれた視線が浴びせられるのを感じて精神が高揚した。

 さて、どう来るのだろうか。声をかけられるだろうか? ナンパ? 売春? それとも無理やり?
 何かしらの接触を楽しみに、奏はわざとらしく無防備な風を装って歩いて見せた。
以下略



202: ◆IRWVB8Juyg[saga]
2013/07/13(土) 22:57:12.64 ID:+W9EwcPAo
「………」

「へへ、驚いてるのかいお嬢ちゃん? こいつぁな、俺を見捨てやがった奴の――」

 奏が思わず固まってしまったのを見て、男はさらに下卑た顔をする。
以下略



203: ◆IRWVB8Juyg[saga]
2013/07/13(土) 22:58:18.32 ID:+W9EwcPAo
「なっ……な、なんだお嬢ちゃん。能力者か。たのしみた、いっ……!?」

 キスに戸惑ったがすぐに調子を取り戻し、今度こそと襲おうとした男の表情が驚愕に見開く。
 制御を失ったように背中に生えた脚があたりを切り裂き、苦しみを抑えられないうめき声をあげた。
 全身に走る痛みと、とめどなく湧いてくる欲望に自らの喉と胸を掻き毟り、呼吸は乱れて全身から汗を吹き出す。
以下略



204: ◆IRWVB8Juyg[saga]
2013/07/13(土) 22:59:29.71 ID:+W9EwcPAo
「すごい街だな……都会っていうか、なんというか」

 店長がビルを見上げてつぶやく。
 輝くネオンに巨大なビル群。経済特区ネオトーキョーは夜を知らない。

以下略



205: ◆IRWVB8Juyg[saga]
2013/07/13(土) 23:00:02.06 ID:+W9EwcPAo
 怪物と化した男が、逃げ遅れた女性へと飛びかかる。
 しかしその銀の脚が女性へと届くことはなく、横っ面へと店長の蹴りが入って妨害される。
 空中に浮いていた分、多少吹き飛ばされはしたが特にダメージはなさそうに男はすぐに体勢を取り直した。

「……早く逃げろ!」
以下略



206: ◆IRWVB8Juyg[saga]
2013/07/13(土) 23:00:34.24 ID:+W9EwcPAo
「なら、早めに済ませちゃいましょ。目立つのは嫌でしょ?」

「……えぇ!」

 2人が同時に構え、空へと手をかざして叫んだ。
以下略



207: ◆IRWVB8Juyg[saga]
2013/07/13(土) 23:01:23.46 ID:+W9EwcPAo
「悪いけど、あんまり相手してられないの……いろいろと、ねっ!」

 嫌悪感と、少しの恐怖を飲み込んでグレイスが飛び上がる。
 腕を掲げると、光が宙を舞いその手の中へと吸い込まれ、集束していく。
 それは次第に形となり、剣が生み出された。
以下略



208: ◆IRWVB8Juyg[saga]
2013/07/13(土) 23:02:34.98 ID:+W9EwcPAo
「――ッ!?」

 その飛び込みにかろうじて合わせるようにグレイスは剣を突き出すも、ぶつかる直前で男は地面へと脚を刺し方向を急激に変える。
 グレイスをフォローしようと踏み出していたカインドはそれに対応できず、押し倒されるような形で倒れた。

以下略



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