過去ログ - 文才ないけど小説かく(実験)4
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357:フリーマーケット(お題:壊れたからくり時計) 1/3
2013/08/15(木) 22:03:26.29 ID:IEqfr52oo
 その日俺は、近所で開催されているフリーマーケットに来ていた。
 元々、フリーマーケットには結構足を運んでいる。特に夏場が多いのだが、その理由は……まあ、察していただけるとあ
りがたい。誓って、カメラを忍ばせていたり、スマホをカメラモードにしたりはしていない。人は心のカメラで思い出を撮
るのだ。
 そんなわけで売り子さんに気軽に話しかけていい感じの映像を目に焼き付けていると、これまた焼き付けがいのある女性
以下略



358:フリーマーケット(お題:壊れたからくり時計) 2/3
2013/08/15(木) 22:04:22.28 ID:IEqfr52oo
 俺は尋ねながら視線を上げた。女性は顔を鳩時計に向けている為に、俺の視線が間近で彼女のアレを見つめている事には
気づいていない。
「扉は開くんです。でも、鳩が出てこないんです。なんでなんですかね」
 言いながら扉の部分をこつこつと指で叩く。微妙に形を変えることで大事な部分が少し見えなくなった。だがこういう変
化こそが逆に望ましい。一様に眺め続けるだけなど、味気ないことこの上ない。
以下略



359:フリーマーケット(お題:壊れたからくり時計) 3/3
2013/08/15(木) 22:05:00.82 ID:IEqfr52oo
「さっきからずっと、乳首が丸見えですよ? とても綺麗なピンク色で、思わず触りたくなりましたよ。わざと見せてるん
ですか?」
「えっ?」
 女性は間の抜けた声を上げて、俺の顔を見る。
「これはせめてものお礼です」
以下略



360:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/08/15(木) 22:05:36.88 ID:IEqfr52oo
久しぶりすぎて投下宣言とか忘れてた。
失礼しました。

お題をくれると嬉しいな。


361:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/08/16(金) 01:27:45.19 ID:srIo0mFxo
>>360



362:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/08/16(金) 01:46:27.09 ID:b2CSkHxMo
>>347
最後のところで、死んだ人はどこへ行く?って投げかけがいらない気がした
読者に対する問いかけというか、主題というか、そのたぐいに思えたのだけど、むしろそういうテーマ性が無い方がしっくりくる
映像による雰囲気が良かったから、読んだ後の感慨だけで終わらせたい
青い空と海に挟まれたくだりが好き


363:海へ行く日(お題:サヨナラ)0/3 ◆Yiyjt.sk4Y[sage]
2013/08/16(金) 05:21:34.16 ID:SlbyiViy0
投下します。


364:海へ行く日(お題:サヨナラ)1/3 ◆Yiyjt.sk4Y[sage]
2013/08/16(金) 05:24:29.88 ID:SlbyiViy0
「また」
「また」

 そう言ってしまうと私は南の方角へ向けて歩き出した。振り返ることはしな
かったが、コツコツという華奢な靴の音から、彼女もその十字路を北に向かっ
以下略



365:海へ行く日(お題:サヨナラ)2/3 ◆Yiyjt.sk4Y[sage]
2013/08/16(金) 05:26:17.15 ID:SlbyiViy0
 私は熱せられた分厚い木のテーブルの上に横たわっていた。強く黄色い夏の
日ざしが、台所の小さな窓から差し込んで私の目の上に直接照りつけていた。
シンクの前には逆光になった黒い人影が立っている。冷房も扇風機もないこの
ログハウスの中で、その人影はやけに厚着をしているように見える。白く長い
エプロンが脚のあいだや脇からひらひらしているのが見える。
以下略



366:海へ行く日(お題:サヨナラ)3/3 ◆Yiyjt.sk4Y[sage]
2013/08/16(金) 05:29:40.05 ID:SlbyiViy0

「……さん。……さん。おきて……」
 私は強く目を見開いた。それと同時に彼女の手が私の頬にそっと置かれるの
を見た。
「大丈夫ですか? ほら、起きて。今日は海に行くんでしょう。もうそろそろ
以下略



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