過去ログ - ミュウツー『……これは、逆襲だ』
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30: ◆/D3JAdPz6s[saga]
2013/07/13(土) 22:09:51.62 ID:G632siqIo

チュリネ「にーちゃん げんき なったら よんで って」

チュリネ「おけが いたい?」

ミュウツー『……そいつも、ポケモンか』

チュリネ「うん! にーちゃん とーっても つよいポケモン!」

ミュウツー『そ、そうか……』

チュリネ「にーちゃん たすける いった!」

ミュウツー『わ、わかった、わかった……』


理由は分からないが、このチュリネは興奮しているようだ。

これ以上この会話を続けていても、大した情報は得られないだろう。

それより、『にーちゃん』と呼ばれるポケモンに会った方が、現状を把握するにはいいはずだった。

のっそりと起き上がり、節々の痛みを堪えながら木のうろをくぐる。

チュリネはすでに歩き出していた。ついてこいと言わんばかりだ。

シーツを被り、不本意ながらついて行く。


のろのろと歩く。

体中に鎖かツタが絡みついて、歩みを邪魔しているような気がしている。

かろうじて交互に足を送り出し、少しずつ前へと進んでいた。

歩く行為そのものに慣れていないのだということに、本人は気づかない。

チュリネは親切な介助者のように振り返り、追いつくのを辛抱強く待っていた。

それを、敵意と憎しみを込めて睨み、牽制する。

だがせっかくの牽制も、伝わっているとは到底思えなかった。


くさむらに、ポケモンたちが身を潜めているのがわかる。

この闖入者を嫌悪し、恐れているのだろう。

そうに決まっていた。

仲間ではない何かを見る視線。

異物を見る視線。

排除すべき対象を見る視線。




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