過去ログ - ミュウツー『……これは、逆襲だ』
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35: ◆/D3JAdPz6s[saga]
2013/07/13(土) 22:15:30.60 ID:G632siqIo

チュリネ「にーちゃん……」


そんなチュリネに対しても、ダゲキは一瞥をくれただけだった。

ミュウツーには、やはり何を考えているのかよくわからない。

くるくると変わるチュリネの表情と違い、どこか人間に似ているダゲキの顔に、表情らしい表情はなかった。


ダゲキ「きみのこと しらない。だから、わからない」

ダゲキ「こまっている やつ たすける」

ダゲキ「きみ……は、こまってる だろ?」

ミュウツー『だ、だが……』

クルミル「キュウイッ!」

ミュウツー(!?)

ダゲキ「?」


くさむらから突如、野生のクルミルが顔を出した。

のろのろと足を動かしながら、しきりに頭を振り、近づいてくる。


クルミル「キュッ……キュー、ウィウィキュッ」


何を言っているのか、ミュウツーにはまるで理解できない。

その『声』に、ダゲキの足元にいたチュリネが反応した。


チュリネ「にーちゃん はし あった!」

ダゲキ「わかった。いく」

ミュウツー『お……おい、待て!』


ダゲキは言うが早いか、ミュウツーやチュリネを置いて歩き始めた。

その背に向け、ミュウツーは思わず引き留める言葉を吐く。

ダゲキはちらりと振り返って、ミュウツーを横目で見た。




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