過去ログ - ミュウツー『……これは、逆襲だ』
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826: ◆/D3JAdPz6s[saga]
2014/05/01(木) 23:57:02.79 ID:832ifbPFo

アロエ「ごめん、気にしないで。キミの認識はおおむね間違ってないから」


アロエ(……舞台が、研究機関や医療機関である場合には、ね)

アロエ(さっきの物言いといい、本当にこの子は、どんなところにいたんだろう)

アロエ(嫌な予感しかしないなぁ)


ミュウツー『そうか……』

ミュウツー『普通は……どういう意味で使うものなのだ』

アロエ「一般的に『センセイ』って言ったら、自分に何かを教えてくれているひとのことだね」


いまだ不安が払拭されたわけではないはずだ。

それでも、客人は話の矛先を逸らした。


ミュウツー『では、今この場では、貴様も私のセンセイ……ということか』

アロエ「……そう改めて言われると、不思議な感じだ」


アロエはようやくほっとした。

もっとも、敢えて追求せずにいてくれているだけなのかもしれないが。

互いにそれ以上『そこ』に触れないことが、今この場では不文律となった。

それだけは、おそらく間違いない。


アロエ「それで、実際に『センセイ』をやってみて、どうだった?」

ミュウツー『私も彼も、文字を憶えようとしただけだ』


アロエ(……『彼』、か)


ミュウツー『読むだけなら、私も現時点で……ある程度できるからな』

ミュウツー『だから、どちらも試行錯誤しながら、だったように思う』

ミュウツー『……本の中身について尋ねられていたら、わからなかった』

アロエ「そうだろうね」

アロエ「そのうち、もうちょっと高度な話になってくるだろうけど」

アロエ「自分が教える側、相手が教わる側……って思い込むと、落とし穴に落ちるから」

アロエ「そこは、気をつけないとね」

ミュウツー『落とし穴?』

アロエ「うーん、そうねぇ……」

アロエ「……キミは、わからないことを、『わからない』って素直に言える?」

ミュウツー『……?』


ミュウツーの被る、年季の入った布が揺れた。

フードのように被っている布の内側で、首を傾げたのだろう。




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