過去ログ - ミュウツー『……これは、逆襲だ』
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866: ◆/D3JAdPz6s[saga]
2014/05/15(木) 00:10:06.57 ID:bkaD2x5po

アロエ「ポケモンって、凄いんだね」

アロエ「自力で海を越えて、カントーからここまで来られるってことなんだもんね」


何気ない話のようでいて、彼女の声には気遣いの響きがあった。


アロエ「あっちとこっちじゃ、見掛けるポケモンもずいぶん違うでしょう」

ミュウツー『……カントーにいるポケモンは、だいたい知っているつもりだった』

ミュウツー『実物を見たことのないものも多かったが』

ミュウツー『こちらでは、何よりも初めて見る連中ばかりだ』

アロエ「だろうねえ」

アロエ「さっきキミが言った中で、フシデとチュリネはヤグルマの森に普通にいるね」

アロエ「……でもこの辺りでダゲキがいるとこなんて、あったかなぁ」

アロエ「いないこともない、のかもしれないけど」

アロエ「ソウリュウの北あたりでは見かけたことがある、ってシャガとレンブが言ってたっけ」


そしてポケモンを繰り出す間も惜しみ、ともすれば自身が飛び出していきかねない。

アロエは二人に対して、そういうイメージを持っていた。


アロエ「ヤグルマは……ナゲキかドッコラーならよく見るけど……」


この地方にいない、というわけではないようだ。

だが、この辺りで見かけたという話は、やはり記憶にないらしい。


ミュウツー『言われてみれば、森では奴以外の……』

アロエ「森?」

ミュウツー『……あっ』

アロエ「……ひょっとしてキミ……というか『キミたち』って、やっぱりヤグルマに住んでるの?」

ミュウツー『……』

アロエ「……」

ミュウツー『……い、今の話は』

アロエ「ああもう、大丈夫だって。今さら誰かに言ったりしないから」

ミュウツー『そ、そうか……』

アロエ「……なるほどねぇ」


溜息とも呟きとも判じかねる調子で、アロエはそう言った。

『なるほど』と言っているにしては、何かに納得したという響きはない。




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