過去ログ - 恵美「もしも魔王の正体に気づかなかったら」短編集
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19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/07/13(土) 19:16:44.88 ID:OcKQEmd6o
そのとき横で荷物を冷蔵庫に入れる芦屋が、ふと気づいたようにこちらを振り向いた。

芦屋「そうだエミリア、今度携帯を買いに付き合ってくれ」

恵美「え? あなた携帯買うの?」

古い機種を選べばそう高くはない買い物だが、維持費が馬鹿にならない。
故に彼も今まで所持していなかったはずなのだが、どういった心変わりか。

芦屋「少し前にちょっとしたことがあってな、鈴木さんに購入のアドバイスを頂くことになっているんだが」

恵美「はぁ!?」

更に驚いた。
梨香と彼は一度センタッキーで会っただけのはずだが、いつの間にそんな約束を。

だが同時に腑に落ちる。
センタッキーで芦屋と話していたとき様子のおかしかった梨香。
ここ最近、いつも携帯の着信を気にして挙動不審な様子。
あれは……

芦屋「だがよく考えれば、携帯のことなら貴様に聞けば良いと思ってな。わざわざ鈴木さんの手を煩わせることも……」

恵美「却下」

芦屋「何?」

怪訝な顔の芦屋は捨て置き、お菓子の箱を開けたアラス・ラムスのためにジュースを用意する。

恵美「私より梨香のほうが詳しいから、彼女にお願いしなさい。なるべく早く電話してあげてね」

やれやれだ。
どうやら、悪魔に恋する女は例外なく苦労することになるらしい。


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