過去ログ - 恵美「もしも魔王の正体に気づかなかったら」短編集
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22:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/07/13(土) 19:18:16.61 ID:OcKQEmd6o
真奥「……ちーちゃん? どうした?」

千穂「いえ、あの……」

言いかけた質問の代わりに、もう一つ確認したかったことを聞く。
彼がアラス・ラムスを含めた"親子"という形を認めているのは知っている。
知りたいのは、同時に成立する"夫婦"という形をどう思っているか。

千穂「真奥さん、遊佐さんのこと好きですか?」

想定外の質問だったらしく、真奥が沈黙する。
考え込んだ末に、困惑した様子で口を開いた。

真奥「ちーちゃんに言うのもどうかと思うが。……正直な話、そこのところがいまいち自信ない」

それは本心なのだろう。
真奥が悪魔としてどんな生涯を送ってきたのか、悪魔の恋愛感情がどんなものなのか、
異世界の人間である千穂には与り知らぬところだったが、彼がそういった感情に疎いことは知っていた。
この期に及んでも、はっきりとその辺りを自覚できていないのだろう。

だが、それでは千穂は困るのだ。

千穂「んー、たとえば……」

千穂「ほら、こないだのサリエルさんに遊佐さんが攫われたとき、どう思いました?」

真奥「そらまあ……心配したな」

千穂「じゃあじゃあ、遊佐さんと一緒にいるときどんな気持ちです?」

真奥「んん……? まあ、楽しいな。アラス・ラムスにも会えるし」


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