過去ログ - 人物語 ヒトシキオーガ
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82: ◆m7QL2KBO9Y[saga]
2013/07/19(金) 21:54:59.27 ID:JGHnRmSz0
「にしても、あんたお兄ちゃんだったのか。まあ、そう見えるっちゃそう見えるな」

「そういう零崎さんは、兄弟とかいるんですか?」

「ああ、いるぜ。うっとおしい兄貴が一人な」
以下略



83: ◆m7QL2KBO9Y[saga]
2013/07/19(金) 21:55:56.47 ID:JGHnRmSz0
「いや、そういうわけでもないと思いますけど……」

「じゃあ、あんたのとこはどうなんだよ」

「僕のとこは、まあ、あんまり仲がよくないですからね。妹同士の仲はいいんですけど」
以下略



84: ◆m7QL2KBO9Y[saga]
2013/07/19(金) 21:56:59.89 ID:JGHnRmSz0
「よく知り合いにも言われますよ、それ。けど、僕ってそんなにお人好しですか?」

「少なくとも、普通の奴は俺みたいな奴の頼みを聞いたりはしねえよ」

「そう、ですかね」
以下略



85: ◆m7QL2KBO9Y[saga]
2013/07/19(金) 21:58:08.18 ID:JGHnRmSz0
「そういや、あんたに会うちょっと前のことなんだが」

北白蛇神社が有るという山に辿り着いたぼくたちは、山道の階段を登っていた。

そんな時、今度は零崎さんの方から話を振ってきた。
以下略



86: ◆m7QL2KBO9Y[saga]
2013/07/19(金) 21:58:54.50 ID:JGHnRmSz0
「……えっと、その女の人は、自分の事をどういう風に名乗っていましたか?」

聞きたくなかった。

だが、聞かずにはいられなかった。
以下略



87: ◆m7QL2KBO9Y[saga]
2013/07/19(金) 21:59:47.22 ID:JGHnRmSz0
「ん?そういや、あんたよく見るとあの女と顔が似てんな。もしかして、あんたの妹なんじゃねえの?」

そう言って、零崎さんは僕の方に顔を近づけてきた。

鋭い。
以下略



88: ◆m7QL2KBO9Y[saga]
2013/07/19(金) 22:00:36.91 ID:JGHnRmSz0
「そうですよ。だいたい、そんな奴が妹だったら、仲が悪いくらいじゃすみませんって。それこそ、家族の縁を切りますよ」

嘘を嘘で固めるというのは、こういう事をいうのだろうか?

「まあそりゃそうだな。けど、案外うちの兄貴はそういう妹を欲しがりそうだな。つーか、あいつは妹ならなんでもいいのか」
以下略



89: ◆m7QL2KBO9Y[saga]
2013/07/19(金) 22:02:30.69 ID:JGHnRmSz0
「お、やっと着いたか」

「これ、なんですか?」

「俺に聞くなっつーの」
以下略



90: ◆m7QL2KBO9Y[saga]
2013/07/19(金) 22:03:22.45 ID:JGHnRmSz0
「っ!?」

そこに現れたのは、真っ赤な鬼だった。

否。
以下略



91: ◆m7QL2KBO9Y[saga]
2013/07/19(金) 22:04:11.19 ID:JGHnRmSz0
薙ぎ払われた零崎さんは、不意を突かれたせいかろくに受け身もとれずに地面に転がり、そのまま意識を失ってしまった。

当たり前だ。

誰だって、突然現れた正体不明の化物に襲われたらそうなるだろ。
以下略



92: ◆m7QL2KBO9Y[saga]
2013/07/19(金) 22:05:08.85 ID:JGHnRmSz0
僕は零崎さんの華奢な身体を背負うと、一目散に階段に走った。

「えっ?」

階段の一歩目を踏み出そうとしたけれど、いつまでたっても右足が地面に着かない。
以下略



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