過去ログ - 薫「魔法少女?」まどか「超能力者?」
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35:EPA「キャッツ オン ザ ストリート」5 ◆X/Lv.1Xswo[saga]
2013/07/15(月) 22:10:55.51 ID:hZXSI6CE0
(ついに特務エスパーにまで目ぇつけられちゃったか……)

非常にまずい。泥棒少女はそう思う。

もちろん数回菓子を盗んだ程度で特務エスパーに狙われるなどありえない。

ずっと犯行を繰り返してきたためにマークされていたのだろう。

そうだとすれば、今追ってきている一人を倒したところでどうにもならない。

次はもっと強力なエスパーを持ってくるか人数を割いて組織だって追い詰めてくる。

「投降してください『佐倉杏子』! 我々はあなたを保護します!」

上空から見下ろしてくる特務エスパーは堂々と降参を促す。

(やべっ、名前まで割れてんじゃん。こりゃこの町から消えるぐらいじゃ
逃げ切れねーんじゃねーの?)

佐倉杏子と呼ばれた泥棒少女は冷や汗を流す。

投降するか、逃げるか、あるいは戦うか。大きな決断のいる状況だった。

が、そこに意外なことが起こった。

緊迫した捕り物の中、一人の少女が悠然と歩いて佐倉杏子に近づいて来たのだ。

「なっ、バカ、こっち寄って来んなよ」

上空にいる特務エスパーに聞こえない程度の声で、杏子はその少女に言った。

「お兄様の仕事も雑ね、バベルに捕まるギリギリじゃない」

その金髪の少女は、杏子の制止など意にも介さぬように平然とつぶやく。

「うぜぇ、なにムシしてくれてんの?」

杏子が怒りをあらわにしても、金髪の少女は相手にしていないような態度だ。

「それじゃ『ファントム』、あとは任せたわよ」

そんな事を言ったかと思ったら、急に少女の髪の色が変わっていった。

金髪の色がだんだんと濃くなり、やがて燃えるような赤色になる。

「あ、あんたも魔法少女か!?」

杏子の疑問にも少女は答えない。

不思議は髪の色が変わったことだけではなかった。

これだけのやり取りをしていたら、いい加減上空にいる特務エスパーにバレそうな
ものなのに、全く気付かれていないのだ。


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