115: ◆tSiWM5GIyDZg[saga]
2013/07/14(日) 19:25:57.24 ID:EnRHzSex0
「一日は二十四時間である。そう前置きしたら諦めてたかしら」
「そして、お互いの意図を確かめてた。人を幸せにする目的を」
「先生は、最初、あなたの両親の死亡による不幸を狙っていた」
「けれど、先生はわたしが計画の邪魔になると思ったらしいの」
「なぜなら、あなたは、わたしのことが好きだったからなのよ」
「いつか不幸はお前によって幸せに塗り替わる。そう言ってた」
「でも、言ったのよ。わたしは死んでも彼を幸せにしたいって」
「そうしたら、お前をあいつの不幸の予防線にすると言われた」
「もし、幸せになったとき、お前があいつを不幸にしろよ、と」
ああ。先生が僕たちに言った「付き合っちまったか」はそういうことか。
そして、僕だけには言えない事情。僕が知ったら、計画は破綻するから。
「わたしは泣きながら了承した。それを見て、先生は言ったの」
「あたしはお前らを殺すが、絶対に幸せにしてやるからよ、と」
「それを聞いて、悟った。この人になら、命を預けられるって」
「計画の内容も聞いた。神様の構築した理論を利用する内容を」
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