過去ログ - ゲームは一日一時間
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116: ◆tSiWM5GIyDZg[saga]
2013/07/14(日) 19:26:35.18 ID:EnRHzSex0

「神は絶対じゃない。それがロスタイムというイレギュラーだ。先生は言った」

そうだ。記録係の彼も言っていた。ロスタイムという存在のことを。
先生は何もかもを知り尽くした上で、僕と彼女を殺す計画を立てた。
僕たちを幸せにするためだけに、僕たちを、不幸に陥れようとした。

「対象者の不幸せでの死亡によって、願いの取り消しは確定される」

「その時点で、あの日へと巻き戻ることは決定。で、世界は一つよ」

彼女と先生は、僕が不幸を抱えたまま死に至る瞬間を待っていたのだ。
先生は完全なる悪役へと身を落として、彼女は命を賭してまで待った。
ふたりの言う通りだ。僕は手が掛かるし、面倒な生徒だったわけだな。

「この仕事」というのも、観測者の仕事だったというわけだ。

何かしら噛み合ってないなと思わざるを得なかったのは、そういうことか。
ならば「まともな教師でない」だとか「お前より長生きする」も納得する。

「最後の一時間。幸せになったけど、わたしは不幸を選んで送信した」

「すると見事にお爺さんの記録係の部屋に飛んだ。渋くてかっこいい」

「もし、あなたの記録係のところに飛んだら、先生の計画は頓挫する」

「わたしの計画が成功しても、先生の計画が潰れればフェアじゃない」

「でも、あなたの記録係は言ってた。部屋はたくさんあるから、って」

「それを信じて飛んだら、ばっちり。記録係も正直者でよかったわよ」

「で、わたしはあの部屋から電話した。そして、わたしは願ったのよ」





「一日を二十四時間にするゲームを」




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