60: ◆tSiWM5GIyDZg[saga]
2013/07/14(日) 18:48:32.49 ID:EnRHzSex0
「いい生徒を持って、あたしは嬉しい。感涙だ。最高」
一食奢っただけで、僕のイメージはかなり変わったようだ。
パスタをくるくると巻きながら、淑やかに口に運んでいる。
こういうところだけ見れば、女性らしいと思うんだけどな。
「お前は、どうだ。最近。困ったことねえか。助けてやるぞ」
約七百円で先生の手助けが購入できた。ありがたいと思った。
しかし、困ったこと。人生は上手くいっていると思っている。
「なんでもいいからよ」と続けるので、僕は、思案を続けた。
「あ」
「何だよ。言ってみろ」
「もし、一日が二十四時間なら、どう思う?」
先生は目を丸くしていた。どうやら、驚いているようだった。
突飛な話をされて、信じるという方がどうかしていると思う。
「ごめんなさい。変なこと言った。忘れて」
「それはいいんだけどよ」とパスタを頬張りながら先生は言う。
それはいいなら、何が気に留まったのだろう?分からなかった。
表情だけで尋ねると、先生は、想定外の答えを僕に告げていた。
「その話されたのは、お前で、二人目なんだよ」
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