過去ログ - 操祈「好きでこんなことやってるわけじゃないわよぉ」美琴「その、ごめん」
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13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/07/15(月) 10:25:09.16 ID:cB3TxE+Go

 頭を下げていた姿勢で思わず縦ロールの少女に突っ込みそうなところをタタラを踏んで堪える。
 身を起こせば縦ロールの少女はうつろな眼差しでどこか遠くを見つめていて、視界に入っているはずの御坂美琴が目に入っていないようだった。


「授業、いかなきゃ……」


 表現としては矛盾しているが、大きく見開かれた瞳に星型の光が宿っている。
 唖然として見つめる美琴に意識を振り向けることなく、お辞儀の一つもすることもなく。
 縦ロールの少女がフラフラと赤レンガの校舎へとつま先を向ける。
 あ、と軽い声と共に思わず手を伸ばした美琴だったが、その手が何もない空中をぎりぎりと握り締めると歪んだ唇から憤怒の声が漏れた。


「ア・イ・ツ・はー!」


 精神支配。
 防いだとしても御坂美琴が苦痛を覚えるほどの圧倒的支配力。
 当然扱えるものはただひとりしかいない。

 食蜂操祈。
 精神系能力者の頂点に君臨し、読心・洗脳・念話・記憶操作・思考操作・感情移植など精神系のありとあらゆる能力を兼ね備え、
 かつ、すべてのジャンルにおいて彼女を上回る精神系能力者は存在しないという常盤台中学が誇るもうひとりの超能力者。

 外面だけはいい彼女は、そして自分の失敗は文字通り『記憶からなかった』ことに改竄できる彼女はきっと素敵な人格者なのだろう。
 だがその仮面の下には傲慢で陰湿な貌が確かに存在していて、それが見抜けてしまう美琴にとっては腹ただしい相手でもある。



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