過去ログ - 操祈「好きでこんなことやってるわけじゃないわよぉ」美琴「その、ごめん」
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2013/07/15(月) 10:20:06.65 ID:cB3TxE+Go
そしてもうひとつの原因は。
「アイツ……今度は何処いったんだか」
つまりは、そういうことだ。
少なくとも同じ光景を見れる場所にはいない。
学び舎の園は男子禁制だとかそういうことではなく、おそらくこの学園都市に、いや日本にすらいないかもしれない。
自分が戦えるということ、足手まといになどならないことは十二分に証明しているつもりの美琴だが
頑なまでの彼の主張を覆すには未だ至っていない。
世界には自分の知らないものがあって、カーテンの裏側、部屋の隅で何が起こっているのか。
理屈も道理も理論すらも食い違う。
科学とは異なる何か―――魔術であろうとなかろうと、
きっと無敵の右手と無謀と紙一重の勇気で戦っているであろう彼を美琴は苦々しく思っている。
憎悪ですら、ある。
自分が女だから、弱いから―――そういうカテゴリーで切り捨てているわけではないのだろうけれども。
ツンツン頭の彼の力になりたいという思いが叶わないのはとてもとても苦しいのだ。
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