67: ◆bvqVN1tP96Fx[saga]
2013/07/18(木) 21:52:04.35 ID:iNHpMCmi0
  
  
 あの日。彼女に出会ったその時から、私はあの子を想い続けた。 
 妄想とも思える夢にすがって、リボンに魔力を注ぐ日々を送った。 
  
68: ◆bvqVN1tP96Fx[saga]
2013/07/18(木) 21:52:59.89 ID:iNHpMCmi0
  
  
  
  
  
69: ◆bvqVN1tP96Fx[saga]
2013/07/18(木) 21:54:19.17 ID:iNHpMCmi0
  
  
 虚空に囁きかける。 
  
 その瞬間から私は寝食を忘れ、研究に没頭した。 
70: ◆bvqVN1tP96Fx[saga]
2013/07/18(木) 21:55:08.42 ID:iNHpMCmi0
  
  
  
 魔力の温存に関しては細心の注意を払った。 
  
71: ◆bvqVN1tP96Fx[saga]
2013/07/18(木) 22:05:56.68 ID:iNHpMCmi0
  
  
 今日も閉館時刻である二十二時まで 
 大テーブルを占拠し、そこに私自身の世界を築いていた。 
  
72: ◆bvqVN1tP96Fx[saga]
2013/07/18(木) 22:06:57.69 ID:iNHpMCmi0
  
  
 「お待ち下さい。目すら合わせないなんて、失礼ではありませんか」 
  
  
73: ◆bvqVN1tP96Fx[saga]
2013/07/18(木) 22:12:54.03 ID:iNHpMCmi0
  
  
 「手を離してくれるかしら。歩き辛いわ」 
  
  
74: ◆bvqVN1tP96Fx[saga]
2013/07/18(木) 22:17:40.67 ID:iNHpMCmi0
  
  
 「強いて言うなら、不老不死が一番近いわ。 
 だって残りの二つ、志筑さんなら簡単に実現出来るでしょう?」 
  
75: ◆bvqVN1tP96Fx[saga]
2013/07/18(木) 22:22:03.43 ID:iNHpMCmi0
  
  
 志筑の手が湿っている。この上なく不愉快だった。 
  
  
76: ◆bvqVN1tP96Fx[saga]
2013/07/18(木) 22:23:56.78 ID:iNHpMCmi0
  
  
 「どういう意味よ。まあ、望んで不老不死になろうとする愚か者は 
 ――そんな与太話どうでもいいわね」 
  
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