過去ログ - やよい「おもちゃのロボット」
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25:CqXydUnO0[saga]
2013/07/18(木) 23:36:08.54 ID:CqXydUnO0
側溝沿いの道路の歩道側を通っていたところに、反対側から車が走ってきた。
それまではまだ良かった、でも空から落ちてくる水滴がその状況を悪化させた。

浩太郎「…………っ、うわっ!」

おそらく、フロントガラスに張り付く雨のカーテン、それを切り裂くワイパーなど、
視界を遮る不安要素が重なったことにより、運転手は浩太郎くんが見えないでいたのだろう。
車は車道から少しばかり外れ、白線の内側、つまり浩太郎くん側へ寄ってしまったのだ。

浩太郎「あぶな……っ!! う、うああああああ!!!」

運転手が浩太郎くんに気付き、慌ててハンドルを切るも時既に遅し。
近づいてくる車を避けようとした浩太郎くんは、足を踏み外しそのまま側溝に落ちてしまった。
その際、僕は道路に仰向けになる形で放り投げられ、その時背中のスイッチが[ON]になる。


浩太郎くん、浩太郎くん!!


精一杯叫ぼうとするが、自分の意思とは裏腹に、ガシャガシャと前後する腕と足。
地面に足がついてない以上、今の自分はただ道路の上の醜く蠢くことしか出来ない。
立てない、近づけない、見下ろせない自分には、今浩太郎くんがどうなっているのか解らない。

だが、豪雨により増水された側溝の恐ろしさは知っているつもりだ。 このままでは危ない。
何か自分に出来る事は無いかと、頭の回路をフル回転させる。 まだ雨は止まないでいた。


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