過去ログ - あずさ「運命の人って、信じますか?」
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8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/07/19(金) 00:17:01.37 ID:BaguKkaS0
あくる日、私とプロデューサーさんは、社長室に居ました。


「…プロデューサー君、私は、アイドルとの恋愛を禁止、とは言わなかった。だが、業界の不文律の様に、それらは唱えられてきた…」

プロデューサーさんは、今すぐにでも土下座が出来るようにと深々と頭を下げたままです。

「…だが、現実にアイドル達は、結婚して、何時かは子供もできている。それはそうだ、彼女達も、普通の女性として、恋もする権利はある…だから、プロデューサー君、三浦君の事を頼んだよ」
「…ありがとうございます!」

「社長さん、本当に…申し訳ありません」

「三浦君、君は元々、運命の人を探すためにアイドルになった。私はそれの手伝いが出来て、本当にうれしく思うよ」

「…社長、これを」

プロデューサーさんが、懐から封筒を取り出して、社長に渡しました。

「…辞職願?」

「えっ?!」

私も、聞いて居ませんでした。
何故…?

「おそらく、これからかなりの混乱が予想されます。このプロダクションの実績を、全て崩すかもしれません…その責任を」

「馬鹿者!」

あの社長が、珍しく声を荒げます

「私がそんな事を、君に望むと思うかね?君には、まだまだ羽ばたかせてやらなければならない子達が居るだろう。それに、この件は上手く私が着地できるように尽力する、君は、今後のアイドル達のプロデュースの事と、三浦君を幸せにすること、それを考えていたまえ…いいね?」

「…ありがとうございます!」

言うほど簡単な事では無い筈ですが、社長さんは、自信ありげに笑っています。

「何、かつて日高舞君や音無君の母親の時も私は巧妙かつ感動的な引退をプロデュースしたのだよ!任せてくれたまえ!」
社長さんが、いつもの高笑いをしているのを見ると、何故だかほっとしました。

「ところで」

「はい?」

「君達、ご両親への挨拶は、済ませているのかね?」

「「…あ」」

「…肝心な所で抜けているね、プロデューサー君」

「…申し訳ありません」

「あー、今度の土日、オフにしてあげるから」

「じゃあ…あずささんの実家に行きます、俺の家は、後回しで大丈夫でしょう」

「え?そうなんですか…?」

「あずささんなら、誰も文句は言わないです」

「あらあら」




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