過去ログ - 美琴「何、やってんのよ、アンタ」垣根「…………ッ!!」4
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22: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/07/20(土) 23:54:13.46 ID:M4DF9N/20
木原数多はただの人間だ。身一つでは一方通行相手に出来ることなどない。
勿論兵器類は扱えるだろうが、それこそ恋査クラスのものでないと一方通行には意味がない。
つまり。こうして一方通行と木原が対峙しているという状況そのものが、既に木原の敗北を、死を決定づけていた。

「そういう寝言は寝て言えよ一方通行。つかテメェ恋査相手に何した?
なぁんかよく分かんなかったんだよなぁ、あの現象。まあテメェを殺した後でゆっくり調べるか」

木原が分からなかったのも当然だ。
恋査を致命的に追い詰めたのは、魔術という神聖なる力。
科学を極めた『木原』でさえ、おぼろげにその形こそ見えど未だ踏破せし得ぬ未知の領域なのだから。

「ずいぶン余裕だなァ木原。分かってンのか?
今オマエが呼吸できてンのは俺の気まぐれによるものだぜ」

「第二位との戦いで開花したっつぅヤツか?
いやぁそんな感じはしなかった。つか情報なさすぎて何ともなぁ」

木原は一方通行を無視して、何か思案するようにぶつぶつと呟き始めた。
一方通行がオイ、と声をかけると木原はまだいたのか、といった風に顔をあげる。

「おお、どうした? いや悪ぃな、あまりにアウトオブ眼中過ぎてよ。
分っかるかなぁ? テメェなんて所詮その程度ってことだよ」

殺す。一方通行の口が声には出さずそう形を変化する。
どのみち第三次製造計画を潰すためにもこの男には死んでもらわなくてはならない。
木原の根拠のない自信は気にはなるが、それでも自分を打倒できるとは思わない。
妹達の命を弄んだこの男を許すわけにはいかないし、個人的感情としても殺したいと感じているので一石二鳥だ。


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