77: ◆m03zzdT6fs[saga]
2013/08/15(木) 06:51:36.86 ID:06zt3LxLo
私は社長に言われた通り、お茶を出すために社長室より退出する。そして、給湯室へ向かい、茶葉を茶瓶に入れると、ポットからお湯を注ぎ、少し待った。
そうして、二分か三分ほど経ってから、それを二度、茶碗へ移した。それから、茶請けのお菓子を添えてお盆に乗せ、社長室へと向かう。もう慣れた作業だ。
『失礼します』
私は、いつもの通り二度ノックをすると、滑り込むように社長室へと入った。何か二人が話し込んでいる気がする。少し聞こえた話だと、件のアイドルの名前が出ていた。
やはり、移籍の話なのだろう。私が居ては邪魔になる。そう思って、素早くお茶を置くと、退出するため出来る限りゆっくり、なおかつ急いで出口へ向かう。
小脇に抱えたお盆に残る、僅かな温かみを感じながら、社長室のドアへと手を掛けた。その時だった。
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