過去ログ - 八幡「だから…………さよならだ、由比ヶ浜結衣」
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395: ◆QiIiNKb9jA[saga]
2013/09/02(月) 20:54:34.49 ID:KhUE3YQs0
少し区切るところに悩んでますが、続きを投下します


396: ◆QiIiNKb9jA[saga]
2013/09/02(月) 21:00:12.55 ID:KhUE3YQs0
雪ノ下が扉を開けると、そこにはもう既に机の上に弁当を広げていた由比ヶ浜結衣の姿があった。雪ノ下と俺の姿に

気づいてパッと表情が明るくなったように見えた。

「ゆきのん、ヒッキーやっはろー!…………あんまり遅いから一度電話しようかと思ったし」
以下略



397: ◆QiIiNKb9jA[saga]
2013/09/02(月) 21:01:24.90 ID:KhUE3YQs0
俺と雪ノ下は返事をして、各自いつも座っている席に着く。別にそう長い期間離れていたわけでもないのに、妙に懐か

しい感じがしてしまう。俺が感傷に耽っているのを横で見ていた由比ヶ浜がこちらを覗き込んでくる。

「ねぇ、ヒッキー…………もしかして泣いてるの?」
以下略



398: ◆QiIiNKb9jA[saga]
2013/09/02(月) 21:02:33.20 ID:KhUE3YQs0
由比ヶ浜はまださっき言っていたことが気になっていたようだが、俺の挨拶で諦めたのか自らも食べる体勢に入った。

雪ノ下はいつものすまし顔といった感じだ。この”いつも”もなんだか久しぶりだな。食べているところじゃなかったら

頬が緩むのを誤魔化しきれなかったぜ。
以下略



399: ◆QiIiNKb9jA[saga]
2013/09/02(月) 21:04:55.01 ID:KhUE3YQs0
Gようやく比企谷八幡は彼女との約束を果たす。


12月に入ってますます日は短く、空気は寒々とするようになったが、幸いにも俺は部室で昼食を食べることを許される

以下略



400: ◆QiIiNKb9jA[saga]
2013/09/02(月) 21:06:30.95 ID:KhUE3YQs0
期末試験直前の日も、お昼休みは奉仕部の三人で過ごしていた。普段より早く弁当を食べ終わった雪ノ下は自分の荷物を

片付けてこう言った。

「私は少し教室ですることがあるから、今日は先に戻るわ」
以下略



401: ◆QiIiNKb9jA[saga]
2013/09/02(月) 21:08:17.98 ID:KhUE3YQs0
俺のその返事を聞いて、雪ノ下は安堵からなのかふっと息をついた。同時に自分も息をついてしまう。実のところ、少し

心配していたのだ。雪ノ下の指定した時間の方法について。今の彼女がそういうことに無頓着でなくなっているというの

はある程度は予想していたが、もし学校から直接一緒にどこかに行くとかいう話だったら俺としてはちょっと気が引けた
以下略



402: ◆QiIiNKb9jA[saga]
2013/09/02(月) 21:10:07.08 ID:KhUE3YQs0
会話が進むたびに由比ヶ浜の顔が接近してくる。もうこれ俺が顔の向き変えたら…………って何を考えているんだ自分は。

落ち着け。というか由比ヶ浜がまず落ち着け。

「と、とりあえず体勢を元に戻してもらえませんか?…………ち、近い……」
以下略



403: ◆QiIiNKb9jA[saga]
2013/09/02(月) 21:11:43.48 ID:KhUE3YQs0
由比ヶ浜は俺の言葉に何か納得した様子を見せたと思ったら、今度は口に手を当ててふふっと笑う。

「俺なんかおかしいこと言ったか……?」

「い、いや?…………ヒッキーがこんなことするの……珍しいと思って」
以下略



404: ◆QiIiNKb9jA[saga]
2013/09/02(月) 21:15:48.18 ID:KhUE3YQs0
由比ヶ浜はその言葉と裏腹に、その表情は期待に満ち満ちていた。……ちょっと今日は色々と喋り過ぎたか。これからは

もう少し気をつけないと。失敗するにしてもタイミングというものがあるからな。特にこれ以上喋ることはなかったので

その後は昼食の残りを食べるだけとなった。
以下略



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