過去ログ - 八幡「だから…………さよならだ、由比ヶ浜結衣」
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454: ◆QiIiNKb9jA[saga]
2013/09/06(金) 23:27:30.77 ID:upW2heo+0
「今まで話してなくて、その…………悪かったな」

「い、いいよいいよ!うまくいったんなら…………あたしは、別に……」

そう言って由比ヶ浜は手を胸の前で細かく振った。そうした後、彼女の表情は少し憂鬱そうなものに変わる。友達思いの

優しい由比ヶ浜のことだ、結果を知ったが故にそれはそれで雪ノ下の心配をしているのだろう。だが、それは筋違いだ。

「俺と雪ノ下は…………現時点において最善の選択をしたつもりだ…………だから、お前は何も気にする必要はない」

「う、うん……」

どうも表情が晴れないな…………ここはもっと優先して考えるべきことがあると教えてやらねばなるまい。

「そんなことよりもだな、由比ヶ浜…………お前はこの俺を恋人にしたんだぞ、今はもっと俺のことを心配しろ」

「ふふっ……そ、それもそうかもね。じゃあ今はヒッキーの心配をするよ」

「あぁ、そうしとけ」

由比ヶ浜は普段見るような、あきれ混じりの笑顔になって俺は少しほっとする。その後はまたしばらく沈黙が続く。


電車に乗り始めて20分ぐらい経った頃、さすがに目的地が気になり始めたのか由比ヶ浜がまた話しかけてくる。

「ね、ねぇ…………まだ着かないの?」

「あともう少しの辛抱だ。降りる駅になったら言うからさ」

「う、うん……」


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