過去ログ - 八幡「だから…………さよならだ、由比ヶ浜結衣」
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621: ◆QiIiNKb9jA[saga]
2013/09/24(火) 23:12:32.98 ID:dKbYp/nq0
「い、いいよ……あたしは、……別に……」

彼女は少し顔を上げて、手を横に振った。声が震えているのが、全然よくないことを明白に表していた。言葉に詰まると、

由比ヶ浜は俺から顔を逸らす。その動きで、端的に俺を拒否しているのがすぐに理解できた。だから、今までそうして

きたのと同じように俺は後ろに振り返る。……何も、無理に理解してもらう必要はない。俺の考えは、俺ただ一人がわか

っていればそれで充分なのだから。とうの昔に俺は、彼女らに甘えすぎた。彼女らに期待しすぎた。……一般的な常識に

照らし合わせて考えれば、俺のやっていることが最低なことは明らかなのだから。拒まれても致し方ない。それに……

誤解が解けないのは何より俺が一番よくわかっていたことじゃないか。もう、いい。別に…………。俺が黙ったままで

いると、後ろからまた声がかかった。


「…………比企谷くん?」

「ん…………今まで、悪かったな。色々と迷惑をかけて……色々と傷つけて……。安心しろ、雪ノ下も……由比ヶ浜も。

これからは、もうそんなことは起きないだろうから。俺は…………もうここには来ない」

「え?…………そ、それじゃあ私との勝負の件は……」

彼女らが期待したであろう俺の返答に、何故か雪ノ下は困惑ぎみの声で俺に尋ねてくる。

「そんなの……俺の負けでいいだろ。平塚先生によれば、途中棄権もできるらしいから」

「で、でも…………平塚先生が、あなたが奉仕部を抜けることを容認するとは……」


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